ボックスウッド造形教室では、子供を対象にした造形教室を開設しています。造形教室では主に、立体造形を中心に制作をしています。
始めに子供たちには、自由なイメージで、これから作ろうと思っている形を紙に描いてもらいます。これが設計図となります。設計図には着彩をして見ましょう。その段階で、絵の具の使い方、絵の具の塗り方等を理解してもらいます。
子供によっては、紙に書いた絵を、立体にするよりも平面で、よりカラフルな楽しい絵画作品に仕上げたいと考える子もおります。そんなときには、少し厚めの板に、アクリル絵の具や油絵の具で、絵を描くことをすすめています。特に油絵の具は、塗り重ねることによる発色の美しさを体験することができる画材として、子供たちにしようを薦めています。
男の子達は、平面の作業よりも立体の造形のほうに興味があるようです。
粘土細工、石膏の造形、木工作にはかなり熱中して取り組んでくれます。現在ボックスウッド造形教室では、発泡スチロールを使った立体造形の作品を制作しています。
発泡スチロールは電熱のカッターで、子供も安全にカットすることができます。様々な形が生み出されます。スムーズに作業が進む反面、削りすぎて、形がなくなってしまうこともあります。
形が仕上がったら、サンドペーパーで削り形を整えます。カットした、ダイナミックな面と、サンドペーパーでみがいたやわらかい曲線との調和を考えながら作業を進めさせています。
形が仕上がったら、いよいよ着彩に取り掛かります。はじめは、アクリル絵の具で、全体を塗ります。最後に細部に筆をいれ完成となります。竜の形が見事に出来上がりました。大切に保存して欲しいので、ベニヤ板の台座も作ってみました。あまった発泡スチロールを利用し、雲の形も制作してみました。
子供たちと、発泡スチロールの立体造形を楽しんでいたら、これは自分の作品にも応用できると思い、早速3尺×6尺の発泡スチロールを買い込んでしまいました。どのように使うかはこれから考えます。子供たちとの作業の中から、私は、思いもよらない発想をいただいています。
既成の価値観にとらわれない、斬新なアイデアを子供たちは沢山持っています。そんな子供たちの、感性に触れることができる時間を私は楽しみにしているのです。