群馬県立館林美術館での『都市のフランス自然のイギリス』 18・19世紀絵画と挿絵本の世界 という展覧会が開催されます。
その関連事業として、「版画ワークショップ 木口木版画で作る蔵書票」の講師をお引き受けいたしました。
この展覧会には、木口木版画の技法を完成させたといわれている、イギリスのトーマス ヴューイックの「英国鳥類誌」という、挿絵本も出品されるようです。
私も個人的に、トーマス ヴューイックの小品を1点愛蔵しています。小さいながらも、卓越した彫版の技術が紙片から伝わってまいります。
また、今回の群馬県立館林美術館でのワークショップでは、19世紀、実際に英国で彫られ、書物のカットとして使われていた、古版木をワークショップ参加者に、自分で摺っていただくというプログラムも用意いたしております。
版木の裏面に
AFTER SKENE? DICKES.
ENG.BY GREEN.
という表記が記されています。
とても一世紀以上前のものとは思えないほどのクリアーに摺り、感動してしまいました。
かつては、平圧プレスで、活字と一緒に一枚の紙に印刷されていました。
この作品は、日本の伝統的な版画の道具、本バレンで摺っています。
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