栗田政裕の出品作
谷川連峰 幽ノ沢に取材した作品です。昨年の五月の連休に取材に行ってまいりました。この年は例年より残雪が多いらしく、蓬峠を目指したのですが、この版画の地点幽の沢の出合いまでしか行くことができませんでした。
画面、右上部に衝立岩、コップ状岸壁がはっきりと見て取れます。ロッククライマーはこの時期、いなかったようです。
この作品は土合駅から、谷川連峰へ向かう途中の踏み切りです。遠くに見えるトンネルは、清水トンネルです。このトンネルを抜けると、川端康成の小説『雪国』の舞台となった、越後湯沢に至ります。
この二点は、『山想譜』No.2に収録されています。
右側の作品がマチガ沢になります。この時の山行で、谷川連峰の三つの沢を連作してみようと考えました。天候が素晴らしく、十分取材ができました。
木口木版画、「一ノ倉沢」のもとになったスケッチです。現場でのスケッチは、時間がかかりなかなか大変です。大まかに描いてきて、細部はアトリエで加筆しています。
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