夏休みのワークショップで制作を開始した、怪獣『夢ゴジラ』が出現いたしました。
生息地 茨城県取手市某所。
学名 トリデニアハマッタザウルス。
通称 『夢ゴジラ』 ニックネーム『トネッシー』
身長 250㎝ 体重35㎏
餌 こども達の笑顔と歓声。
生態 茨城県取手市取手駅西口界隈の、少し古びたビルの地下に生息しているらし
しい。ダンボールとアクリル絵の具で変装しているこの生き物の生態は、いまだ
詳細については明らかにされてはいないが、図工の大好きな子供たちが集まっ
て来ると何処からともなく現れ、 こども達と共に様々な造形作品を制作し始
めるようだ。
口からは、幅一メートル、長さ十メートルにも及ぶ、白い画用紙を絶え間なく吐
き出す。床に伸びた画用紙の上を、絵筆を握り締めたこども達がはだしで動き
き回る様子を眺めることが 、この生き物のエネルギーの元になっている。
エネルギーのバロメーターは、どうも背中に生えたヒレ状の突起物のようだ。
ご機嫌なときは、このヒレ状の突起物が淡いピンクに耀く。
大英博物館 不可思議生物収集調査研究室 主席研究員 ローヒ サマタリ
ク 博士の調査によれば、現在『夢ゴジラ』は、どうも卵を暖めているらしい
ということだ。おそらく、ここ二~三日のうちに孵化するのではないだろうかと
いうのが博士の公式見解らしい。孵化を無事完了させるためには備蓄されてい
る以上のエネルギーが必要とされてる。したがって、『夢ゴジラ』の主食となって
チビッ子達の笑顔と歓声の補給が現在最も望まれている。このニュース
は協同通信社から、全世界に発信されたもようだ。