『山想譜』カレンダー 2008
八ヶ岳の、行者小屋です。1月~2月の図柄として選びましたが、取材したのは八月のことでした。
赤岳への最短距離にある行者小屋は、にぎわっていました。できれば厳冬期に訪れたい場所です。
美濃戸から行者小屋への登山道には、苔むした石の祠や、修行者の杖のようなものを立てた場所もあって、山岳信仰の名残が随所にみられました。
3月~4月 硫黄岳山荘からは、山小屋らしい山小屋という印象をうけました。
小屋の周辺には、コマクサの群生地があります。この山荘周辺からの眺望は魅力的です。
この周辺もまた、是非とも積雪期に訪れたい稜線です。
5月~6月
赤岳鉱泉小屋 赤岳鉱泉小屋は快適な山小屋でした。登りに疲れたからだを、温泉が癒してくれました。
訪れたのは八月でした。夜半、戸外に出ると思いの外、冷え込んでいました。
上空には、無数の星星が煌いています。こんなにも沢山の星の煌きを眺めたのは、本当に久しぶりのことでした。
小屋からは、大同心の岩峰が望めます。見る角度によって、本当に僧侶が拝んでいるような形に見えます。
赤岳鉱泉小屋から硫黄岳に登り、八ヶ岳主稜線を縦走いたしました。
今回のカレンダーは、今年の夏訪れた八ヶ岳をモチーフにえらびました。取材いたしましたのは夏でした。したがって、全ての月が、夏の山小屋周辺の図柄になりました。
中高年の年齢に達し、最近は、もっぱら山小屋を利用しての山行をたのしんでいます。